さて!前回から始まったIKURAさん直伝のカスタム講座。
前回に続いて2回目の今回はいよいよ具体的に何を考えて、何をどう変えたのか?をIKURAさんのウィンナーレッドFJをベースに探っていきます。






X)=取材者Mr-X I)=IKURAさん

X)ではIKURAさん前回に続いて、今回はカスタムについて具体的に教えてください!

I)OK! まずカスタムする前に全体的にどんな感じにしたいのかを決める。FJをどんなスタイルで乗りたいのか?ってことだね。FJはベースデザインがカッコいいというよりカワイイでしょ。それでありながら四駆性能が半端じゃない。ここで本格的なオフロード仕様にすべきか、都会的なアーバンスタイルにすべきかが迷いどこだよね。

X)で、IKURAさんはオフロード仕様にしたってことですよね。

I)そうだね、でもそんな単純じゃない。もちろんオフロード仕様にはしたけど、俺の場合はアーバンオフロード。都会で乗ってもカッコいいオフロード仕様を目指したってわけ。俺はそもそもスノーボードしに雪山行くくらいで、悪路で遊ぶ習慣はない。でもカッコだけオフロードっていうのは性格的に無理。だって「こいつカッコだけじゃん」なんて言われるわけにはいかないからねぇ。思いっきりオフロードやってる人から見ても「ヤバい! カッコいい!」って思われないと許せない。だから去年の東京オートサロンでもほーら全部見てみろっ! って腹まで見せてやった。




X)なるほど。リアルなオフロード仕様でありながらも街で乗ってもカッコいいってことですね。

I)その通り! 俺昔から車が汚れてるの大っ嫌いだからいつでもキレイにしてたい派だから泥だらけ、埃だらけは絶対ダメ。一応芸能人だしね(笑)見られる職業だから(笑)。

X)では、ボディーカラーは何でウィンナーレッドにしたんですか?

I)さっきも言ったようにFJには、かわいいっていうイメージを残したかったから、鮮やかな色を使いたかったんだ。もちろん男っぽく黒とかガンメタという選択もあったけど、俺のクルマとして考えたらチョット普通になっちゃうしね。最後は赤っぽい色がいいなって思ってた時に、丁度親戚のオジサンの見舞いに行くことがあって、その病室でぶら下がってた輸血パックを見て「コレだっ!」て(笑)。そこから血液色をベースに色調整してたら、たまたまできた色がこの色だったんだよ。なんか懐かしいかわいい色だなって・・・なんかそう思うでしょ。懐かしいのは、昔のお弁当に入ってたウィンナーと同じ色だからだったんだね。だからウィンナーレッド(笑)。で、マッド仕上げ。マッドにするのは最初から決めてたからね。いい感じになってるでしょ。

X)なるほどー。確かにIKURAさんがマッド塗装した時は斬新でしたよね。なにコレって感じでした。思わず触っちゃいましたし。でも、ボディーカラーをオールペイントするのってお金もかかるし、何より色選びで失敗したら最悪だから勝負できる人ってなかなかいないんじゃないですかねー。

I)その通り。だからボディーの色を変えるっていうのは相当な覚悟が必要。費用だって100万円は余裕で超えるしね。でもだからこそ自分だけの個性的な一台になるっていう面がある。アメリカを例にあげれば、車のカスタム大国だけに新車だってボディーペイントする人は結構多い。その点日本には馴染みがないよね。文化の違いでもあるけど発想があまりない。だってアメリカはこんなことしちゃうんだからねー。ハマーをカモフラージュ柄に・・・しかもマッドでだよ。ちなみにシャコタンですから・・。




I)最近は応用編でメッキパーツをあえてマットにするっていう逆の発想。これも新しいでしょっ。




I)ただFJならそこまでしなくても、ルーフとボディーがツートンになってるでしょ。オールペイントじゃなくてもルーフだけ色を変えるだけでも個性は出せるよね。最近はラッピング技術が上がったから塗装をしなくても意外と低予算でフィルムを貼るってことも可能になってきたじゃん。ただよく見るとラッピングはバレる。バレるとなぜかちょっと恥ずかしいんだよねー。

X)確かに、屋根だけ塗る人って結構いるみたいですね。先日LAに行ったときも、ブラックボディーのFJで屋根をシルバーにしてる人いたんですけど、メチャクチャかっこよかったです。

I)でしょ!そういうことなんだよ。

X)確かRIKACOさんのFJも屋根だけ塗ったんですよね。

I)そうだね。RIKACOのFJは純正のホワイトボディーのまま屋根だけシャンパンゴールドにしたんだ。やっぱ彼女はカッコいい芸能人だから、セレブっぽくもあり男性っぽいカッコ良さを出したかったんだよね。ただルーフを塗っただけで、イメージはガラリと変わるっていうFJを個性的に変身させるお手本でもあるよね。




X)で、ウィンナーレッドのボディーにルーフはミルクティーベージュでしたっけ?これもまた絶妙な色ですよね。

I)そうなんですよ。ちょっとクラシック感を出したかったって感じ。




X)なるほどねぇ。よーくわかりました。

I)いやいやわかってない。そこまでは誰が見たってわかるチェンジでしょ。大切なところはもっと小さなところなんだって! パッと見じゃわからないこと。さて、どこが違うでしょう・・・。




X)ピンストライプやボディーに描かれている柄がハンドペイントだとか・・・?

I)確かにそれはそうだけど違うっ! 正解はグリル、バンパー、フェンダー、ステップ、ドアミラー、ドアノブ、サイドドアパネルなども色を揃えるために全部塗ってるんだよ。こういう細かいところが大切なの。

X)マジですか! そのままじゃダメだったんですか?

I)そこなんだよ。別にいいじゃんってことにするか、妥協するかってことなんだよね。俺はこういう細かいところを妥協できないんだよ。でもこうすることで、まったく違和感がなくなるでしょ。最初から付いてたパーツみたいに見えるじゃん。

X)ホントだ・・・確かにそうかも。バンパーとフェンダーが微妙に色が違うのは嫌かも。というか色が揃っているにこしたことはないですね。ここまでこだわるんだー。

I)そうじゃなくて、こういうことをこだわらなきゃいけないんだよ。前に作った岩城さんのFJも、岩城さんからウォッシャー液の噴射口が気に入らないから取ろうぜ! って言われて取ってスムージングかけてボンネット塗り直したけど、取るとやっぱりカッコよくなるんだよね。岩城さんのカスタムセンスも半端じゃないからね。さすがだなぁと思った。でもそういう小さなことが大切なの。

X)なるほど・・・・勉強になるなぁ~

I)それと、最近僕がマッド塗装をしてから結構みんなやり始めてるんだけど、問い合わせで多いのがコーティングはできますか?ってこと。触ると指の油で色が滲んでカッコ悪いし、汚れも付きやすいからコーティングしたくなるんだよね。そこは難点だったんだけど、実はマッド塗装用のコーティング剤を塗料メーカーの研究者に作ってもらったんだ。だから俺が手がけたマッド塗装には全てそのコーティング剤を使ってる。だからチョット触ってみてよ。

X)ホントだ確かに指の油が滲まないですね。

I)でしょう。指の油どころか汚れも付きにくいから誇りも付きにくい。夏の夜に走ってて虫だって付きにくい。仮に多少汚れても水洗いで落ちちゃう。このコーティングは凄いね。

X)凄いですよ! マッド塗装をコーティングしたら、普通だとマッドじゃなくなるっていうのがイメージですもん。

I)そうだよね。でもできちゃうんだなー。いいでしょう。皆さんも是非お気軽にご相談ください(笑)。

X)(笑)凄いですね! このマッドコートについては改めて取材させてください。これヤバい!
で、次はパーツなんですけど・・・。

次回につづく・・・。